ケントです。
いつもお読み下さりありがとうございます。
僕はごく普通の個人ブロガーでした。
しかしながら、現在はおよそ100名の女性ライターコミュニティを作り、有料オンラインサロンとして運営しています。
実際にやってみての感想ですが、ブロガーが息の長いビジネスを構築していくためには「コミュニティ化」が必須だと思っています。
そこで今回は、その理由を解説しつつ、ブロガーがつくるべき「コミュニティ」について何となく今考えていることを紹介したいと思います。
どこまで言語化出来るかは分かりませんが、息の長いビジネスを構築したいブロガーさんに少しでもお役に立てれば幸いですm(_ _)m
それではいってみましょう。
【コミュニティビジネス論】個人ブロガーがオンラインサロンを始める方法

僕は元々はWEBライターから副業を始め、個人ブロガーに転身しました。
そこから大規模な外注化ブロガーとして活動しました。
そこで多くの魅力的な人達に出会い、今はおよそ100名の女性ライターが集まるライティングサロン「Site New Tourism」(以下:SNT)の運営をしています。
経緯としてはこんな感じです。
これまでの経緯
いくらやっても報酬が伸びなくて挫折
ブログ収益は伸びるもアップデートを被弾し挫折
最大114人の外注ライターと19個のブログを運営
コミュニティ化し有料サロン開始
もしあなたがブロガーならば、自分が主催するコミュニティビジネスを展開することも選択肢の一つとして考えてみても良いかもしれません。
なぜなら、ブログの収益モデルがアフィリエイトやアドセンスである限り、グーグルの気まぐれなアップデートによって収益が一気に0になる可能性があるからですね。
これでは、いつまで経っても安定したビジネスにはなりません。
(ブログで稼ぐことはとても素晴らしいですが、それだけに依存するのは本当に危険です)

そこで、ビジネスの安定化を図る(=グーグルから距離をおく)ために「ブログコンサル」に舵を切る方も多いです。
ですが、本格的に取り組めば取り組むほど、ブログ運営の時間は当然削られていくので、次第に「コンサル専業」になっていきます。
しかしながら、ブログ業界の流れは早く、自分でも常に最前線でやっていないと、やがて古い情報をコンサル生に教えることになります。
教えている内容が、実は数年前に成功したブログノウハウのまま…なんて事はよくある話です。
これでは質の高いサービスを提供することはできません。(ここで大体矛盾が起こり始める…)
ゆえに、コンサル生を稼がせることも出来ず、自身のモチベも下がっていくため、いつの間にか人知れず消えていくコンサルも多いのです。
もちろん、まだ若くて勢いある時は良いかもしれません。
ですが、これが40代、50代・・・と老いれば、個人で「ブログコンサル」を続けていくのはなかなかシンドイと思います。
また、おじさん、おばさんにそもそも需要があるでしょうか?(汗)
やはり、「ブログコンサル」というビジネスモデルもいつかは限界がくるのです。(もちろん突き抜けている方はおられますが)

一方、これは意外と見落としがちなのですが、
たまたま1つのブログの収益が跳ねたからと言ってコンサルを始めたブロガーが、他のジャンルのブログでも同じく稼げるかと言ったらそんなことはありません。
また、せいぜい2、3個のブログ運営歴なのに、コンサル生に再現性のある指導が出来るかについては、個人的には疑問が残ります。
(ちなみに僕は過去4000記事以上、20個以上のブログ歴がありますが今でも研究中です)
つまり、ブログも圧倒的な場数を踏んで実践していなければ、どう教えたら良いか分からないまま指導してしまうこともあるのです。
個人的にオススメの在り方としては、ブログ運営は「外注化」でうまく組織化しながら複数のブログを継続して直営し、
そこで得られたデータ結果や知見をコンサル業に活かしていくことです。
そうすれば、ブログとコンサルの「2本の柱」でビジネスの安定化に繋がりますし、
コンサル生にも裏付けされた経験を元に指導できますよね(*´ω`)
ただ、さらにその「外注化」を「ライターコミュニティ」まで発展させ、有料サロンとして新たな収入の柱を構築すべきだというのが僕の考えです。
・ブログアフィリエイト
・ブログコンサルタント
・有料サロン
これからのブロガーはこの「3本の柱」で展開した方が良いと考えます。
なぜなら、あらゆる情報はどんどん無料化していく一方で、コミュニティ(場所)の価値がこれからの時代は飛躍的に上がっていくからです。(まだまだ世の中はバリュエーションを見誤っています・・)

実際に今、業界第一線で活躍中のブロガーさんはサロン運営を開始されています。
クローズドの空間の中で、サロンメンバーは主催者の生の情報を受け取ることができます。
どこぞ知らない発信者のブログよりも信用できますし、
ブログを教えてもらうなら、世の中から認知されている実力者から習いたいと思うものですよね。
しかもサロン会費は安いので気軽に参加できます。(見込み客のパイが大量に奪われるということ)
ゆえに、相対的に高額な個人コンサルの顧客獲得の競争率はどんどん激しくなっていきます。
だからこそ、個人ブロガーは今のうちから「コミュニティビジネス」の方向にも舵を切っておくことはかなり重要だと考えます。
低額のサロンで人を集め、本気で取り組みたいメンバーにだけ「個人コンサル」をオファーしていけば、お互いストレスないし、導線もスムーズですよね(*´ω`)
ただこれを聞くと・・・

「インフルエンサーでもない自分がサロンなんて作れないわ!」
という意見も出ると思います。
それ、昔は僕も思っていました。
ですが、唯一ブロガーなら、影響力はなくとも可能なんです。(その理由をここから話します)
コツとしては、集めるターゲットをインフルエンサーみたいに同業のブロガーにするのはオススメできません。
それでは、「情報を提供する」サロンになるので、やがて限界が来ます。
僕がオススメするのは、気の合うライターを外注化でまずは集め、ある規模に達した時点で有料オンラインサロンとして切り替えることです。(ここ重要です)
そして、「情報を提供する」という形式ではなく、「一緒に作る」ことをサービスとして設計すればOKです。
情報価値 < 体験価値
この式が成り立てば、別にあなたがインフルエンサーでなくてもコミュニティの運営は可能です。
では、具体的な戦略をここからはお伝えしますね。
ちなみに感情もきちんと設計に組み込むと良いです。未来のコミュニティビジネスはネガティブな感情を理解するリーダーが独り勝ちする理由で解説しています。
従来の「外注化」や「ブログ」の意味をずらせばコミュニティが誕生する


一般的な外注化は、複数人のライターさんを雇い、記事を量産してもらうことで、とにかくブログの「集客力」や「収益」をアップさせることが目的でした。
ただ僕は、自分の理念に共感してくれるライターさんを集めるために「外注化」を使いました。
ブログも「執筆訓練場」として割り切り、自由に書いてもらう空間として使いました。
そして、ある一定の規模に達した時点で「ライターが集まる場所」と意味をずらし、
「みんなでライティングを実戦形式で学べる」という環境を初心者ライターさんに向けて販売したのです。


大人になってから気の合う仲間と切磋琢磨しながら、時には助けてもらいながら、何かに挑戦していく体験は貴重ですよね。
まるで青春時代の部活のような感じです。
そして、人間は学んだ後は実力を試したくなるものです。(部活の公式試合みたいな感じ)
そこで、「執筆訓練場」でライティングを鍛えたメンバーは次のステージに進んでもらい、5〜6人のチームでアフィエイトブログも展開しました。(現在は10チームほどいます)
そして、アフィリエイト収益が発生すればメンバーに還元するルールも導入したのです。
(これ、ふつーにやる気出ますよね?(*´ω`))
ライター仲間と「ブログづくり」という新しい体験もでき、一人ではないのでブログ構築スピードも早く、途中で挫折することもありません。
いつ「初の成果報告メール」が届くかドキドキの毎日ですし、達成できた時は喜びをチームのみんなで分かち合えます。(僕の場合は一人でやっていたのでフルフル一人で震えるだけでしたw)


実際に、過去にはこんなコメントも頂きました。


他人(仲間)の成果報告の方が自分の時より嬉しいんだ・・と実感した瞬間でした。(いやぁ、この時は感動したなぁ)


一方、各チームに対して僕が「ブログコンサル」をしていくことで、各メンバーには「ブロガーとしての視座」を高めてもらいました。
すると各メンバーは次第に「ライター×ブロガー」になっていきます。
今では僕の代わりに、エイチレフスやウェイバックマシーン等のツールを使ってDRの強い中古ドメインを探せるメンバーもいますし、サイト売却をするメンバーもいます。
みんな元々は初心者ライターでしたが、別に驚くこともありません。
やり方を知っているか知らないかだけであり、そして、今までは機会がなかっただけです。
1回体験すれば誰でもできます。(そして、メンバーはみんな僕よりマジで優秀です(汗))
高いライティング力と、ブログノウハウも兼ね備えたライター集団の誕生です。
ここまでくると、チームメンバーが自分で考え主体的に動けるので、半自動化でブログが完成します。
僕の収益源としては以下の通りです。
- 複数のブログアフィリエイト収益
- サロン運営の会費収益
またメンバーのメリットとしては以下の通りです。
- ライティングを学べる
- ブログも学べる
- ブログで収益が発生すれば報酬として還元される
- ケントから記事執筆を内注化される
サロン内で発生したお金は、サロン内で循環させるイメージでコミュニティを僕は設計しています。


余談ですが、ブロガーはブログで稼ぐことに興味があるだけで、実は記事を書くことはめんどくさいと内心思っている方は少なくありません。
ならば、「そもそも書くことが好きで、ライティング力がめちゃくちゃ高いライター集団」がブログを作り、量産できる体制を整えた方が良いと思いませんか?
圧倒的なスピードでブログが量産できれば失敗データも貯まっていくので、仮説 → 検証を繰り返していけば、成功確率も上がっていきます。
また運営中ブログの一つが万一グーグルのアップデートに被弾しても、体制を立て直せます。(これが個人ブロガーなら無理です(汗))
つまり何が言いたいのかと言うと・・・
長期的なスパンでビジネスを考えると、まずあなたが作るべきなのは、従来の「外注化」を起点とした「ライターコミュニティ」であり、
ブログコンサルすべき相手は「外部」ではなく「身内」です。
これが僕が「息の長いビジネスをしたいのであれば個人ブロガーは自分が主催するコミュニティを作るべきだ」と唱える理由です。
実はあまり語られていない外注化の本質については、情報発信ビジネス|ブログ外注化における本質と重要性についてで解説しています。
ライターにとってもコミュニティのメリットは計り知れない


ライターの一般的な仕事ルーティンは以下の通りだと思います。
これを独りでずっと繰り返していると、どこに向かって自分は進んでいるか次第に分からなくなります。(少なくともライター時代の僕はそうでした)
- クラウドソーシングで案件探し(時間かかる)
- 募集内容をよく読み、応募文を丁寧に作成(時間かかる)
- 多くのライバルの中からようやく受注(運次第)
- タイトな納期でスケジュール調整(イレギュラーよく起こる)
- スキマ時間をつくり何とか執筆(睡眠不足でフラフラ)
- 納品後クライアントから特に感想なし(自信が持てない)
- 報酬払い(手数料20%・・高っ!)
- スタートへ戻る(はぁ、また案件探し・・・)
一方、ようやく専属ライターまでなれても、ある日突然「今月で契約を終わります」とクライアントから言われたら、受け入れるしかありません。
泣き寝入りの後は、またイチから積み上げスタートです。
抽象度を高めれば、これはグーグルの一方的なジャッジに常に不安を抱えるブロガーと変わりませんよね。
だから、既存のプラットフォーマー(グーグル、クライアント)に依存するほど、心が折れる人が後を絶たないのです。


とくにライターは女性の方が多いです。
これを家事や育児をしながらやるのですから、なかなかの根性と覚悟が必要です。(僕も3人の子育て主夫なので本当にその大変さは分かります)
この話を聞くとライターはもっと「安心できる場所」と「安定した収益」を確保できるビジネスモデルが必要だと思いませんか?(もちろんブロガーの僕も同様です)
だから、僕は女性とりわけ子育てライターが息長く活躍できるビジネスモデルの構築を目指したのです。
そして、それを形にしたのが、女性限定ライティングサロン「SNT」です。
「SNT」では以下の複数の収入の柱を持つライターになれるコミュニティを目指しています。
- 記事執筆などによって得られるフロー型(労働型)収入
- ブログ運営などによって得られるストック型(資産型)収入
ライターは記事執筆によるフロー型の収入だけではやはり疲弊し、いつか挫折します。
「ブログ」を作りアフィリエイトしたり、あるいは「独自商品」を作り販売することでストック型の収入も増やしていくべきです。
ライターは、せっかく高いライティング力があるのですから、もっと「作り手側」として活躍できるはずです。
ただし、たった一人ですると膨大な時間がかかります。
たとえ完成しても売れるとは限りません。
これはかなりのリスクですよね。
だから、確実にお金が手に入る記事執筆(フロー収入)に頼ってしまうんですね。
ですが、息の長いライターになるためには、その状況から脱却しなくちゃいけません。


ならば、気の合う仲間と「チームライティング力」によって何度も挑戦すればいいと僕は考えます。
「SNT」の中で取り組めば、ライターの生涯獲得できる報酬額は上がっていくはずです。
そうすれば、家族や子供だけでなく自分のためにもお金を使うことができ、自分の人生がより豊かになっていきます。
その実現のためには、各メンバーが確実にコミュニティの中でレベルアップしていく仕組みを作り込むことが重要です。
「SNT」の全体像と「ブログオーナー制度」


女性ライターおよそ100名が所属する「SNT」では、上図のように各メンバーがステップアップしていく仕組みを作っています。
その中で、ブログオーナー制度(図中:赤)というものがあります。
僕は、ある程度長い期間仕事をご一緒してみて、信頼できる方にブログ運営をお任せしています。
現在は10名ほどの方が担ってくれています。


「SNT」では、普段は「チャットワーク」を使い、普段のやりとりを全て「テキスト文字」で行なっています。
こうすることでライティング力は日常の中でも鍛えられます。
また、言葉よりも文字で伝えるということは、文字は残るのでより伝える側の責任が重くなります。
世の中に情報を伝えるライターとして、これも重要な視点です。
そんな環境なので、僕は毎日あらゆるメンバーと文字で会話し、指示を出しています。
毎日打ち込む文字数は軽く見積もって数万文字です。(まるでライン中毒の女子高生みたいに文字打っています(笑))
で、なぜこんな話をしたのかと言うと、
毎日、膨大な文字を取り交わしていると、メンバー各自の人柄や仕事に対する熱量、モチベーションの変化なども伝わってきます。
よく「文字じゃ気持ちは伝わらないよね」と言われますが、そんなこともないなぁと実感します。
たとえばわかりやすい例を出すと、超忙しい時などはつい無意識的に雑な返事をしてしまうことってありますよね?
でも、どんなに忙しくても時間を見つけてなるべく早く返事し、毎回その内容も丁寧な方がいます。
そんなメンバーとはこれからも一緒にやっていきたいので、僕はそういう方にブログオーナーを任せています。
そういうところって、けっこう重要なポイントだと思います。
だから、決して感覚的でオーナーを選んでいるわけではありません。


信頼できるメンバーには、他にも色んな役割をどんどん任せていきます。
そうすることで自分たちで考えるようになり、次第に「自立型のコミュニティ」になっていくからです。
極論、僕がいなくなってもずっと存続していく形がベストだと考えています。
これはインフルエンサー主催のサロンにはない可能性です。
息の長い商品を作りたくないですか?それなら個人起業家は「ロングセラー商品」を設計しないと生き残れないという大事な話【持論】がオススメです。
コミュニティの濃度とブログの可能性について


ところで「ネットワーク効果」ってご存じでしょうか?
客が増えれば増えるほど、ネットワークの価値が高まり、客にとっての便益も増えていくこと
「SNT」では、この「ネットワーク効果」を意識して仕組みづくりに取り組んでいます。
もともと「コミュニティ論」としては、「人数が増えれば、コミュニティの濃度は薄まる」と言われていました。
たとえば、芸能人のコミュニティ(オンラインサロン)は会員数数千人〜数万人の大規模のところもありますよね。
実際に僕もいくつか入会してみると、コミュニティというよりは、どっちかというと「メルマガサービス」のようでした。
【主催者(メルマガ発信者)】→【サロンメンバー(購読者)】の一方向の情報提供がほとんどで、入会者同士の活発な交流はそこにはありません。
したがって、上記の「コミュニティ論」は一理あります。
(影響力のある方はそれでもサロンが成り立つので本当にすごいです)
でも、本来の「コミュニティ」というのは、相互方向で交流(体験)できるものであり、価値観や考え方が合う仲間と共に同じ目標に向かって進んでいく集団であると僕は考えています。
そう考えると、「ブログ」はコミュニケーションツールとして最高だと思います。
なぜならプラモデルやジクソーパズルのように正解の型はなく、
「あーでもない、こーでもない」とお互いに相談しながらみんなで作っていくものだからです。
結果はアナリティクスやサーチコンソールなどで全てデータが出てくるので「答え合わせ」が可能です。
【仮説】→【検証】を繰り返すことができるので、マーケティング思考も鍛えられます。


これを続けているといつの間にかライターが話す会話のレベルを超え、
ブロガーの知識を兼ね備えたクリエイターのようなチームになっていきます。
そして素晴らしいのは、検証結果がハマれば、それがお金に変わるという目に見える達成感も味わえるのです。
つまり何が言いたいのかというと、あなたがブロガーなら「濃度の高いコミュニティ」を作れる条件は揃っているということです。
そして、メンバーが集まれば集まるほど「ネットワーク効果」がはたらき、ブログやサロンから発生する収益は伸びていくので、あなたや各メンバーの便益も増えていきます。
さらに、コミュニティの実力がつくと、「内部マネタイズ」だけでなく「外部マネタイズ」も展開できます。
たとえば、こんな感じです。
内部マネタイズ
- ブログアフィリエイト
- サロン会費
外部マネタイズ
- 記事作成代行
- ブログ構築代行
- コンテンツ販売
- DRM構築代行
ブログアフィリエイトを通して「マーケティング思考」は身に付きますし、そもそもライティング力が高いコミュニティなので十分可能です。
内部マネタイズ + 外部マネタイズ → コミュニティの中でお金を循環
そして得られた全収益は、コミュニティの中でお金が滑らかに動く仕組みを作れば、どんどんコミュニティ濃度が高まっていきます。
共に学ぶだけでなく、共に稼ぐコミュニティが出来れば最高です。
人数が増えれば、コミュニティの濃度は薄まるのか?


かつて僕は副業中に一人で19個のブログ運営し、114名の外注ライターに指示を出していました。
だから、10人→30人→50人→80人・・・と人数が増えるにつれ、一人ひとりの距離感は離れ、コミュニティーの濃度も薄まったように感じたのも事実です。
やっぱりその仕組みには限界があったと思います。
ところが、「ブログオーナー制度」を導入し、メンバーに重役を信用してお任せした頃から、少し状況が変わってきました。
各ブログでは「小さなコミュニティー(ブログオーナー+執筆メンバー)」がポコポコ生まれ始め、
そこに所属したメンバー同士が僕が知らないところで自主的に議論を交わすようになりました。
そして、勝手にチームの結束力が強くなり、メンバー同士のつながりが深くなったのです。
どうやら「人数が増えれば、コミュニティーの濃度は薄まる」のではなくて、
「仲間としてとことん信用すれば、大きなコップから溢れ出る原液(コアメンバー=オーナー)が発生し、そこを中心として小コミュニティーが作られるから薄まったように感じる」みたいです。
なので、小さなコップ(小コミュニティ)をいくつか作り、そこに原液(コアメンバー=オーナー)をそれぞれ配置すると、濃度の総和は保たれることが分かりました。
ただし、そこで各自オーナーの言っていることがバラバラだと、次第に分裂しコミュニティが成り立ちません。
だからこそ、「共通の理念」をしっかりと全員で共有し、その実現を目指してこそ初めて成り立つものだと僕は思います。
ちなみに、「SNT」の理念は、「ライティングの面白い未来を創り、書く仕事から書く人生へ」を実現することです。
だから、迷った時は、
「どちらがライターとして面白いか?」
「どちらが息の長い仕事につながるか?」
で方向性を決定します。
さらに「特濃コミュニティ」にするための方法論【ライティングの面白い未来】


コミュニティの中に「共通の理念」をはじめ、「共通の目的」、「共通の敵・困難」などを設定することは重要です。
あるいは「独自の世界観」、「独自の言語」を創ることも大切です。
そこに共感する仲間が集まれば、理想の未来に向かってコミュニティ全体の移動量も加速します。
なので僕がしなくちゃいけないのは、他のどこにもない魅力的な女性ライター集団を作っていくことです。
それが「独自ブランド」となり、共感してくれる女性が増えるからです。
そのためには、まずは認知されることが重要であり、さまざまなコンテンツを連動させ集客していかなくてはいけません。
そこで今は全員で以下のような仕組みにも取り組んでいます。(いわゆるDXというものです)


コンテンツは土地のようなものです。
それぞれの土地を耕すために、適材適所にメンバーを配置し、生産活動(コンテンツ制作)をしていくイメージです。
サロンメンバーは全員ライターなのですが、SNS集客に協力してくれているメンバーもいます。
ライティング力があれば、概ねどんなコンテンツも質の高いものができます。
今後もシナジー効果を発揮するために、各土地(コンテンツ)同士をもっと絡めていく必要がありますが、サロンの人数が増えていくほど、それは強固になっていくと思います。
幸い、仮想空間の土地は無限です。
その土地土地でコアメンバーがオーナーを担い、大勢の後輩メンバーを率いて自主的に展開できるような仕組みが作れたとしたなら、
その形態は「コミュニティー」ではなく、「DAO」に近いイメージになります。
DAO(Decentralized Autonomous Organization)
「分散型自律組織」という意味で、ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される組織のこと。従来の会社のようなピラミッド構造ではなく、互いが対等な立場で仕事ができるようになる。


ざっくり言うと、従来の会社のような形態ではなく、プロジェクト単位で有志が集まり展開することが未来では可能になります。
(たとえば、高校3年間はチームメンバーと共に甲子園を目指し、終われば解散する部活のオンライン版みたいなイメージです)
ちょっとマニアックな話になりますが、独自トークン(SNTトークン)で各メンバーに報酬が支払われる仕組みが出来たら面白そうです(*´ω`)
また、僕らは会社に雇われた間柄ではありません。
「SNT」は現在100名ほど所属していますが、僕は誰一人として実際にお会いしたことはありません。
インターネットの仮想世界でつながった集まりです。(しかも全員アイコンはアバターです)
これが「メタバース」が実現すると、よりリアル感のある活動もできそうです。
メタバース(Metaverse)
「メタ(超)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語で、インターネット上に作られた三次元の仮想空間のこと。仮想空間に世界中の人々が集まり、仕事ができるようになる。


つまり、ビジネスの場所として仮想空間に人は移動するので、大勢の女性ライターがアバターで集まり、仕事することができます。
こうなると、いよいよ現実と仮想の境界が曖昧になる未来の到来です。(いやぁ、ワクワクしますね!)
もちろん「DAO」のようなものが、現実的にできるかどうかはわかりません。
でも、互いの小コミュニティは緩くつながりながらも、プロジェクトをコアメンバーが中心となり起ち上げ、気の合うメンバーと動かしていけば不可能でもないような気もします。
「目指すべき理想の未来」を全員で共有できてさえいれば。
【コミュニティビジネス論】個人ブロガーがオンラインサロンを始める方法【まとめ】


ライターは、記事を書き、クライアントに納品したら、基本仕事はそれで終わりです。
とくに感想もなく、自分の記事が良かったのかどうかも分かりません。
自分の記事がどう使われ、世の中に役立ったのかも知り得ません。
それでもクライアントのために、今日も一生懸命に記事を書いています。
それを、もっとダイレクトに自分ために書く場所を僕は作りたいと思っています。
そのためには、
同じ志や価値観を持った大勢のライターが集まり、
一つの場所で、必要なスキルとマインドをイチから鍛え上げ、
そして鍛えられた仲間同士でチームを組み、収益を上げていく。
そんなビジネスモデルを作ることができれば、ライターがもっと主役となり、書く仕事を書く人生にできるかもしれません。
まだまだ目指しているゴールははるかに遠く全く到達していませんが、これからも実現にむけて挑戦していきたいと思います。
今回は以上です。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
ケント
もし良かったらとても大事なことを語っていますので、世の中の相似性に気付けると孤独なライターやブロガーの道は拓くかもよもチェックしてみてください。


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