最近になってタピオカドリンクにハマっているケントです(´-`)(いつもトレンドがひと回り遅いんです・・)
さて、今回は「プロセスエコノミーとDAOから読み解くこれからのコミュニティ×ブログビジネス」についてです。
何だか難しい言葉なので、どこまで言語化できるかわかりませんが、自分の中で何となく思っていることをお話したいと思います。
ただ、間違いなく世の中の主流になっていく内容だと思います。
今後もビジネスのトレンドはやはり「コミュニティ化」である

新しいトレンドは、何となく作られるのではなく、いつも仕掛ける人がいて、「影響力の大きな(声の大きな)人たちの意見が重なった時」に業界全体がグワっと動いていることに気づきます。
たとえば、最近では「プロセスエコノミー」と「DAO」が注目されています。
「プロセスエコノミー」ってなに?
最近は、どの商品も高品質となり、差別化が難しくなってきました。
たとえば、「ブログコンサル」もそうですね。
業界第一人者がYouTubeやSNSで有料級の情報を無料でバンバン公開しています。
昔は情報は秘密裏にされていたので、コンサルを受ける価値がありましたが、今は情報そのものに価値が見出せなくなりました。
明らかに「人検索」の時代なので、業界第一人者は情報を秘密裏にするのではなく全部出して、自分にファン化してもらった方がメリットが大きいと気づいたのです。
なので、巷のブログのコンサル先生が教える内容にもさほどクオリティの差は感じなくなりました。(情報の共有が進みすぎているということ)
つまり、価値ある情報を提供しようと思っても、すでにコモディティ化(大して変わり映えしないこと)してしまい、世の中に評価されないのが現状なのです。

その中で「プロセスエコノミー」(著:尾原和啓)という概念を提唱した本が発売され、瞬く間にベストセラーになりました。
プロセスエコノミーとは、商品を生み出すまでのプロセスを発信し、収益につなげる手法。モノを売るだけでなく、生み出すプロセスでも利益を上げること。
「プロセスエコノミー」をざっくり説明すると・・・、今は誰でも情報発信できる時代ですよね?
伝えたい情報が簡単に届き、知りたい情報が簡単に手に入ります。
人々は多くの情報をやり取り出来るようになってくると、情報そのものに次第に価値を感じなくなります。
そこで、情報ではなく、途中のプロセス(=ストーリー)を発信することで人々にファン化してもらい、収益を得ることを「プロセスエコノミー」と呼んでいます。
さきほどの「ブログコンサル」でプロセスを演出するなら・・・
なかなかブログから収益が出ないAさん。
その苦しみや心の葛藤をSNSで発信していきます。
すると、同じく結果が出ないブロガーが共感し集まってきます。
でも、ある日を境にAさんのブログから収益がついに発生!SNSでもその喜びを爆発させます。
”いいね!”が集まり、フォロワーが少しずつAさんにファン化していきます。
そこからブログ収益は右肩上がりに伸び続け、実績も伴ってきました。
その時に行った施策も包み隠さずAさんはシェアしてくれるので、さらにフォロワーはAさんにファン化します。
やがて「コンサルしてほしい」という声も出始め、多くの人が「自分もしてほしい!」と賛同の声も。
その期待に応えるべく、Aさんは今までのノウハウをまとめた教材を作り、ついにコンサルサービスをリリース!
爆発的にコンサルの申し込みが殺到しました。
もはやブログ収益がゼロになろうが、Aさんには関係なくなったのです。
・・・と「プロセスエコノミー」とはこんな流れです。
もちろんAさんよりもブログ歴が長く、もっと稼いでいる人は世の中たくさんいると思います。
でも、情報ではなく、プロセス(=ストーリー)を売ったっていうのが分かりますよね。
「プロセスエコノミー」のメリットは主に以下の5点です。
- 多くの人から共感を得られる
- 独自のストーリーなので真似できない
- 濃い顧客を獲得できる
- 収益が安定する
- メイキングで収益化できる
ストーリーはその人だけしか語れないものあり、誰も真似することはできないので、差別化に大きく役立ちます。
そのストーリーに共感してもらうことができれば商品を買ってくれるファンが増えます。
特にコアなファンを獲得できれば、リピーターになるので収益の安定化も見込めますよね。
コアなファンができれば、その人と過ごす時間や価値観の共有がお金に変わるのです。
これが「プロセスエコノミー」です。
プロセスエコノミーの実例
「プロセスエコノミー」は、別に新しい概念ではなく、昔から多くの業界で活用されています。
プロセスを売り、共感してもらうことでファンが増え、応援や支援が形となり莫大な利益を発生させてきました。
代表的な事例は、以下のとおりです。
- オーディション番組(niziuのシンデレラストーリー)
- メイキング映像(葛藤し苦しむAKBの舞台裏ドキュメンタリー)
- クラウドファンディング(究極チーズケーキの開発に8000万の支援)
- ライブ配信(レベゼン地球の権利問題で逆境からの復活劇)
そこに賭ける想いや葛藤を見せることで、成功した事例です。
大事なことは、そのプロセスの間に「コミュニティ化されている」ということです。
自律分散型組織「DAO」ってなに?
ZOZO創業者前澤さんが、2022年7月30日に自身のInstagram(インスタグラム)アカウントを通じて、「MZ DAO」(エムズィーダオ)の設立を発表しました。
参加費500円払えば誰でも参加でき、開始1ヶ月で参加者は10万人を超えたそうです。(すごっ)

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略。既存企業などと比較して、分散型の構造を持っていて中心人物が不要であり、トークンを使うことにより民主的な方法で運営が可能となる非中央集権型の組織。
DAOは、トークン(=独自の仮想通貨)を発行し、そのトークン保有者による投票を通じて、開発や投資などの提案に対する意思決定を行います。
管理者が不要で全て参加者同士で意思決定し、プロジェクトを運用していきます。
プロジェクトで収益が発生した場合も、どう使うかは参加者の意思決定に委ねられます。(む・・むずかしい)
ざっくり言うと、理念などに共感した人たちが自由に参加できるコミュニティで立ち上がったプロジェクトに対してチームを組み、成功させるために協力していく活動です。(ハイテクノロジーで管理する同好会みたいなものです(*´ω`))
以前、前澤さんは「お金配りおじさん」として、1000万を超えるフォロワーを集めました。
その理念は「困っている人にお金を配り、世の中を明るくしたい」ということで多くの人を集めました。(いろいろ黒い噂もありますが、そこは調べてみてください)
そんな理念で集めた巨大なコミュニティを持つ前澤さんですが、今度は、
「みんなで少しずつお金を出して、集まったお金でもっとワクワクする面白いことに使わない?それもDAOみたいにみんなで決定しようよ」
という考えを打ち出し、そこに10万人が共感したのです。(もちろん参加者は莫大に集まったお金に対して自分にメリットがありそうだから参加します)
大事なことは、そのプロセスの間に「コミュニティ化されている」ということです。
どうやらこれからの時代は「結果よりもプロセス」、「独占よりも共有」がトレンドであり、「コミュニティ化」がキーワードとなりそうです。
自分の運営コミュニティに「プロセスエコノミー」や「DAO」を当てはめてみた事例を紹介

僕は女性限定ライティングサロン「SNT」を運営しており、およそ100名が所属しています。
女性ライターがもっと安心して息長く活躍できる仕組みを作りたくて、「書く仕事を書く人生に」をスローガンに、その実現に向けて全員で取り組んでいます。
従来のライターは記事執筆代行(労働時間型)が主な収入源でした。
でも、それだけでは生涯にわたり継続していくのはやはり厳しいです。
そこで、僕のサロンでは複数のライターチームを編成し、10個ほどのブログも運営しています。
ブログという収入(資産型)を得ることで、【2本の収入の柱】を持ち、書く仕事を息の長い仕事にすることが目的です。
各チームメンバーは僕から記事執筆の内注化を受け、記事投稿数やブログ収益額に応じて報酬が支払われます。
同時にブログオーナーも配置し、チームの運営指揮役の内注化を受け、僕のブログコンサルを受けて学ぶとともに、ブログ収益の一部が報酬として支払われます。
ブログ収益は一旦発生すると継続的に発生するので、オーナーは半不労所得が手に入ります。

お金の流れはこんな感じです。
この仕組み図って何となく「プロセスエコノミー」や「DAO」っぽい概念ですよね。
僕は「ブログを一緒に作る」というプロセス(体験価値)をサロン会費として頂いています。
チームメンバーは、ライティングスキルを鍛えつつ、
ブログノウハウも実戦形式で学べます。
頑張ればブログ収益に応じて報酬を得られるので、
全員が自分達で考えながら能動的に取り組めます。
今ではチームはオーナーの元でブログ運営を自走できています。
だから、僕がそこには介入しないので、非中央集権型組織のようです。
ただし、僕もたまにオーナーには指示を出しますし、
ブログ収益の一部をもらっているので、本当の意味では、DAOではありません。
本当にDAO化するなら、こんな仕組みになると思います。

僕がトークンを発行できれば、かなりDAOに近づきます。
その時は、完全にチームメンバーだけでブログ運営され、収益もメンバーの取り分は100%となります。
- ブログオーナとメンバーが完全に自分の判断で運営し独立
- ケントがトークン発行を管理
この条件が揃えば、実現できそうです。
僕はブログづくりに価値を感じるサロンメンバーを増やすためにはどうすればいいか考えるだけです。
人数が増えれば僕の報酬は安定しますし、
ブログチームは強化できます。
ところで、ブログを一人で作っている人は、せいぜい多くても数個程度ですよね。
個人的な意見ですが、これでは得られるデータも少ないですし、経験値も足りません。
サロンでは10個ほどのブログを現在進行形で運営しているので、
データは共有できますしどんどん貯まります。
チームに分かれて一斉に取り組んでいるので、
1つのブログが構築できるまでのスピードは速いです。
もちろん中には失敗したブログもありますが、
そこは反省して当たるまで何度でも挑戦するのみです。
「失敗→仮説→検証」を繰り返せるので、成功確率は次第に上がっていきます。
最終的には、下図のように収益化に成功した資産(ブログ)が増えていけば良いです。

たとえば、あるチームが「ブログを売却して、チームを解散しよう!」となっても、全然OKです。
僕は介入できません。
それもチームメンバーにより決定されるのです。
ここまで実現すれば、女性ライターコミュニティによるSNT DAO(自律分散型組織)になります。
僕が感じる世の中のブログコンサルの違和感(本音トーク)

僕は過去に高額のブログコンサルを受けたこともあります。
ただ、この「ブログコンサル」というサービスに対しては実はずっと違和感があります。
たとえば、巷のブログコンサルは「あなたをブログで稼がせてあげます!」と言って高額なコンサルフィーを要求しますよね?
でも、でもですよ、
そもそもそこまで稼げる自信あるなら、
「人に教えてないで、何で自分でやってもっと稼がないの?」って思いませんか?
つまり、これは自分でやるより人に教えた方が旨味があるっていう証拠です。
特に主婦や副業の初心者ブロガーさんをターゲットにして半年間の高額コンサルを展開している人っていますよね。
アレ、申し訳ないですが最悪です。
あなたもこの商品だけは絶対に買ってはダメです。
数字で考えてもサービスが破綻していることが証明できるからです。(今から証明します)
たとえば、忙しい毎日の中で初心者が1週間に書ける記事は2記事がいいところです。
つまり、半年に書ける記事数はせいぜい50記事程度ということになります。(半年24週として換算)
近年はとくにライバルも強く、記事質が高くないと全く上位表示されません。
ゆえに、初心者の記事では、おそらく通用しません。
つまり、最初から上位に食い込む記事を書くことはそもそも今は難しいのです。
一方、コンサル中は大量の情報がどんどん与えられます。
本人は記事を書きながら、慣れないブログ管理もしながらですから、すでにアップアップ状態です。
次第にモチベもなくなり、書く手が止まる方も多いです。
でも、当然ですがコンサルは指示するのみで、手は動かしてくれません。
そんな怒涛の半年間の中で初心者が一人で全部こなし、
記事数がそもそも少ない一発目のブログでいきなり稼げるでしょうか・・・?
いいえ、まず無理ですね。
子どもがバッターボックスに入り、いきなりホームランを打つくらい難しいです。
こんな状況が容易に想像つくのに、
それでも売っているコンサルは本当にタチが悪いです。
確実に半年後は「では、続けて頑張ってください!応援しています!」と言って、
サヨナラしている姿が想像できます。
もちろん、それでも成果が出るコンサル生はいるかもですが、ほんの一握りでしょう。
実情は、成功しているコンサル生なんて氷山の一角で、
その背後には悔し泣きしながら去るコンサル生が膨大にいるのです。(かわいそうに・・)

でも残酷な話ですが、
先生はぶっちゃけ去っていくコンサル生に対して何とも思ってないと思いますよ。
なぜなら、自分の懐は1円も痛まないから。
なぜなら、そのコンサル生とは半年間の関係に過ぎないから。
ブログコンサルって結果が出なくても先生に責任が1ミリも発生しないのです。
それなのに、どこまでの熱量を最後まで生徒に注ぎ続けられるのか、個人的には甚だ疑問です。
だから、僕は「ブログコンサル」は、今のところ膨大な時間を共に過ごしたサロンメンバー(身内)にしかしていません。

いい加減な態度で適当なブログ指導をすればサロンメンバーは退会します。
退会すれば、僕の報酬は確実に減るので、懐は痛みます。
ブログが失敗した後も僕は逃げられませんし、逃げません。
その後もチームメンバーとのお付き合いは続くので、とことん向き合うのみです。
当然、「ブログで稼げますよ!」という安易なことも言わないです。
ブログは頑張れば稼げますが、
結果はどこまでいってもやってみなくちゃ分からないというのが僕の結論です。
(今まで4000記事、ブログ20個以上作ってきた個人的な考えです)
だから、僕は今回紹介した「プロセスエコノミー」と「DAO」の要素を取り入れ、
「ブログコンサル=無料で行う」
「ブログを作るプロセスを売る=サロン会費として頂く」
「ブログ収益=サロンメンバーにすべて譲渡」
を目指しているんですね。
上式が成り立てば、僕はコミュニティの環境づくりに注力できます。
魅力的な環境を提供できれば、
会員数も増えるので僕の報酬も上がるし、
サロンメンバーの報酬も上がります。
各チームが主体的にブログを運営し、
自分たちの力でブログ収益が発生したら達成感もひとしおですよね。
その収益が全部自分達のものになります。

独りでブログに取り組む人は、結果が出るまで1年は最低かかります。
とくに高額コンサル料を払って挑戦する人は、ある意味人生を賭けた大勝負です。
1年後にようやく結果が分かる訳ですが、
コンサル修了まで結果が全く出ないとかなり、かなり落ち込みます。
しかしながら、どんな結果になろうがコンサルには何ら責任は問われないのです。
「ではでは、今回はありがとうございました。」と言って目の前から去っていきます。
で、次の顧客獲得に向けてプロモーションの準備に入っているのです。
僕も経験ありますが、めちゃくちゃ悔しいですよね?
あんなに信じて託したのに。
でも、そこは大人なのでグッと堪えて「ありがとうございました」と最後に言うのです。
悔しくて泣きそうになるのを我慢しながら。
「ブログの経験が積めたからいいじゃないか。何かに活かせるよ」
っていう意見もよく聞きますが、アレは短絡的です。
どれだけ時間とエネルギーを費やして、
どれだけコンサルを信じて、
ブログに向き合ってきたか・・・。
(だから僕は「ブログで簡単に稼げるよ」という謳い文句で高額サービスを売っている方はちょっと苦手なんです)

でも、
仲間と取り組めば、何度でもブログに挑戦できます。
もちろん、たまに挫けそうになる時もあります。
でも、周りに気の合う仲間がいれば立ち上がれます。
仮に失敗しても、当たるまで続けるのみです。
幸い、全員で取り掛かれば1ブログ構築はそんなに時間を要しません。
そして、ブログから収益が発生すれば仲間と共に喜びを分かち合えるのです。
どうでしょうか?
たまたま目の前に現れたコンサルの先生に震えながら大金を払い込み、
一か八かの勝負に挑むより、
ゆっくりと時間をかけ関係性を育んできた仲間とブログに挑戦する方が、
よっぽど健全であり、
楽しくて、
息の長いブログライフを送れると思いませんか?
僕はそれを信じてサロンメンバーと挑戦中です。
息の長いコミュニティを作るために。
今回は以上です。
最後までお読みくださりありがとうございました。
ケント
こちらも併せて読んで頂けると、さらによく理解できますのでどうぞ。

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