- 魅力的なキャッチコピーってどんな感じ?
- 商品のキャッチコピーが思いつかなくて悩んでいる
- 例だけではなくキャッチコピーの作り方を教えてほしい
魅力情報発信ビジネス|魅力的なキャッチコピーの例と作り方【日常体験ベース】

情報発信ビジネスに取り組んでいると、キャッチコピーに悩むことってありますよね?
そんな時、「短くシンプルだけど心に刺さる言葉」を作り出せるセンスがあれば、あなたのビジネスにおいてすごく有利です。
なぜなら、魅力的なキャッチコピーだと「お、これ気になる!」と相手は思ってくれるので、購入率が上がるからです。
でも、ゼロからそんな魅力的な言葉をぽんぽん生み出せる人なんて、よほどの才能がある人でない限り難しいですよね?
僕はキャッチコピーを考える時はPCの前でよくフリーズしています(汗)
だとしたら、「シンプルだけど心に刺さる言葉」を思いつくように日頃から訓練したり情報収集すべきですよね。
そこで、今回は僕が日常体験ベースで、実際に実践していることをお伝えしたいと思います。
これを読んで頂ければ、キャッチコピーに対するアンテナが伸び、すこし毎日がオモシロクなるかもしれません。
心に響く秀逸なキャッチコピーの例1:LUMINE

ところであなたは「スワイプファイル」ってご存知でしょうか?
聞き慣れないカタカナでご存知ない方もいるかもしれません。
この場合のスワイプという意味は、英語では「借用」「盗む」という意味です。
つまり、スワイプファイルとは、過去に作成された優れたキャッチコピーを集めた資料のことです。
一流のコピーライターほどこのスワイプファイルをたくさん持っていて、書くときにパクって参考にしています。
やはり白紙のゼロベースから考えると時間も膨大にかかりますし、出来上がったものがはたしてちゃんと反応(成約率)が出るのかどうかも分かりませんよね。
人間が感動したり、焦ったりと心が動かされ行動を起こすのは、やはり一定の法則があります。
なので、過去に多くの人の心を動かしてきた実績のあるものを参考に作成すれば、やはり高い確率で人の心は動きます。
「ゼロから作成するなんてそんなリスクを冒すより、手っ取り早くスワイプしよう!」っていうのがこの業界の常識なんです。
でも、べつに悪い事ではなく、受験でも、スポーツでもなんでもそうですが、優れた先人から学ぶことはすごく効率的だと思います。
本来、学ぶは真似ぶから出来た言葉ですからね!
たとえば、ウェブライターでも一流の人は、執筆時間を短縮するために「記事の型」をたくさん持っていると思いますが、それと一緒です。
ただ、そのままそっくり使うのはNGです。
もし、そのまま使ったのがバレたら、商品に対する信用はたちまち失うことになりますから。
なので、世の中のコピーライターは、過去の良いコピーを参考にしながら絶妙な(微妙な?)ラインをけっこう攻めているんです(笑)
・・・と言ってもこれだけでは分かりませんよね?汗
では、具体例で説明します。
普段見ているCM、YouTubeの広告、雑誌や新聞紙のチラシなどのキャッチコピーにもスワイプされているものはたくさんあります。
たとえば・・・
LUMINE「わたしらしくをあたらしく」

これは、「LUMINEでは、あたらしいあなたになれるよう、我々があなたらしく相応しいものをご提案します」というメッセージです。
言葉の語呂バランスや読んだ時の音も気持ちいいので、頭の中に残りますよね。
そんな言葉はライターなら速攻でスワイプするべきだと思います。
・・・ただ、やはりこんな素晴らしいコピーは、もう世の中はすでにスワイプしているんです。(ルミネが先か後かは分かりませんが)
新生銀行「あなたらしくを、新しく。」

NPO法人ママハタ「わたしらしくあなたらしく」

かなり似ていますよね汗
さらに組み合わせたものもあります。
松山市「新しく、私らしく、あなたらしく」

シティ情報くまもと「あたらしく、あなたらしく、暮らそう。」

この2つは、この町でこの先希望ある暮らしが待っていることを抱かせるので、すごく好印象ですよね。
さらにほかにも・・・
宮城学院高等学校「新しく、美しく、あなたらしく」

素晴らしい学校生活を送り、自分の力で未来を切り拓く姿勢が感じられます。
アデランス「私らしく、美しく。」

意思のある凛とした心の美しい女性像をイメージできますね。
日本盛「もっと、美味しく、美しく。」

さらに酒造会社で有名な日本盛では、「お酒=美容効果」を短い言葉で表現できています。
まだまだ酒市場拡大の余地がある女性層をターゲットにし、もっと美しくなりたい女性のお酒におけるベネフィット(付加価値)をわずかな文字でアピールしています。
コピーの目的は、いかにシンプルで分かりやすいメッセージで人の目を引き、心に響かせることができるかです。
このように秀逸なコピーは、いろんなところでスワイプされていることが分かるかと思います。
心に響く秀逸なキャッチコピーの例2:ジブリ
ちなみに、最もシンプルでメッセージ性のある有名なコピーがこちら。
もののけ姫「生きろ。」

「。」のわずか一文字で、強い意思を表現しています。
(これまで紹介したコピーも、実は「。」が入っているものとないものがあることが見て取れると思います)
「生きろ。」
当時、このコピーは世の中で称賛されました。
なので、「このコピーもきっといずれどこかでスワイプされるのでは?」と思ったのですが、
意外や意外、身近なところでスワイプされていたんです!
風立ちぬ「生きねば。」

「これはかなり勝負したなぁ~、ジブリさん(笑) 」
と当時思いました。(前作をスワイプするとはねっ)
でも、ジブリさん、ほかにもスワイプしている節はあるんです・・・。
千と千尋の神隠し「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」

これまで日本で公開された数々の映画の中で歴代1位の興行収入308億円を記録した『千と千尋の神隠し』。
この時のキャッチコピーは「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」だったのですが、
僕はこれを観た瞬間、
川端康成 雪国

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
の冒頭句があまりにも有名な、川端康成著『雪国』を思い出しました。
もちろん、ジブリがはたしてこのフレーズをスワイプしたのかは分かりません。

ですがあなたも、山中にひっそりと佇む少し長く暗いトンネルを抜けると、なんだかその先には違う世界が待っているような感覚になったことないですか?
どこかすこし秘密めいていて…、ワクワク感もあります。
実際に、『千と千尋の神隠し』では、トンネルを抜けるとそこには人間とは異世界の模様が描かれていましたよね。
一方、『雪国』は、トンネルを抜け、降り立った温泉町で、文筆家で妻子持ちの島村と芸者の駒子が互いに惹かれあうお話です。
どちらのストーリーも、どこか秘密めいていて、映画の鑑賞者や小説の読者はその世界観に惹き込まれ、きっと心が動くのではないかと思います。
それを、
「トンネルのむこうは・・・」
「トンネルを抜けると・・・」
の冒頭句によって間接的にメッセージを我々に伝えていたのかもしれません。
(オブラートに包み顕在的ではなく潜在的に(秘密的に)伝えることをヒドゥンメッセージと言います)
このように抽象度を高めれば、『千と千尋の神隠し』と『雪国』には共通の隠れたメッセージを見出すことができます。(あくまでも個人的な見解です)
通常はこの「アニメ」と「純文学」は交わることなんてないのですが、それが言葉を通じて自分の中でふいに交わると
「ほほぅ・・・」
と僕は一人でニヤリとしてしまいます。(すいません。マニアックで)
そして、いろんなコピーに注目して日常生活を送っていると、わりと「これはあれのスワイプなのでは?」と思う場面にたくさん出会うことに気付きます。
そして、「このコピー、素晴らしい!」ってただ感動して終わるだけでなく、そこからいろいろな視点で考察すれば、意外なものが見えてきたりします。
この視点は「抽象化思考を鍛えるトレーニング」にもなります。
ビジネスにおいて超重要な「抽象化思考」については、【超必読】情報発信ビジネス|ゲシュタルト形成と抽象化思考の重要性と具体例で紹介しています。
具体的にどういうトレーニングをするのかというと、素晴らしいコピーに対して、僕は「自分のビジネスや商品にも落とし込むことができないか」を考えていました。
そんなことが出来るようになると、何気ない日常がけっこうオモシロクなりますよ♪
でも、「秀逸なコピーを落とし込むってどうやるの??」って思うかもしれませんね。
たとえば、駅構内の広告などは秀逸なものが多いので、すごく抽象化思考を鍛えるトレーニングになります。
このブラックサンダーのコピーなんて素晴らしいですよね!
心に響く秀逸なキャッチコピーの例3:ブラックサンダー

これは数年前に「バレンタインシーズン」で見かけた広告です。
僕も思わず見た時は「プッ」と笑ってしまいましたが、通り過ぎる人は皆笑顔になっていたので、広告効果はすごく高いと思います。(これを考えた人は素晴らしい!)
で、これを「抽象化思考」で分解する手順をすこし例に出すと・・・(もちろん解釈の仕方は人それぞれなので一例です)
そのままでは使えないので、一旦抽象度を高めます。
たとえば、あげる側は「義理チョコ」とは言え、やっぱり相手がもらって嬉しいものを選びたいものです。
でも、そんなにお金はかけたくないのも本音。
何となく「義理チョコ」をどうしようか考えていた人が、ふと「安くて、美味しい」ブラックサンダーの広告を見かけたら、
「なるほど、ブラックサンダーってちょうど義理チョコにいいかも!」
と思うかもしれませんよね。
そんな人は仕事帰りにブラックサンダーをまとめ買いしてくれるかもしれません。
購買意欲を促しつつ、あえて「本命チョコ」のブランドの座は自ら放棄し、
2番手のポジションを積極的に受け入れて自社みずから「義理」と自虐的に語っているから面白くて目が止まり、記憶に残るんです。
まとめると、
・安くてお得
・1番手は自ら空け渡す
・前向きな2番手ポジション獲り
魅力的なキャッチコピーの作り方

この抽象化思考によって得た上記の3項目を、僕が運営している女性限定ライティングサロン「Site New Tourism」のキャッチコピーとして使えないか考えてみます。
たとえば、こんな感じはどうでしょう?
コスパNO.1!業界で2番目に人気のライティングサロン「SNT」
【業界で最も人気!】と書きたいところですが(笑)、あえて自ら「2番目」と書くことで人の目に留まることを期待したものです。
「期待値コントロール」ってけっこう重要で、「○○で業界1番!」と言って、そうでもなかった時に、
「ウソつけ、あっちの方がよかったぞ!」とクレームつけられる可能性ってあります。
そういう時は「ごめんなさい」となりますが、でも最初から「2番」なら「まあ、こんなものか」と納得されるし、実際にクレームも出にくいと思います。
ただ、謙遜し過ぎると誰の心にも引っかからずスルーされるので、「自信と謙虚さを一度に表せないものか?」と考えたのが上記のコピーです。(以上、一例として紹介させて頂きました)

一方、顧客の本音を理解し心に刺さるコピーを考えるなら、女性雑誌の表紙に載っているキャッチコピーもとても参考になります。
「これ、面白い!」と思うようなキャッチコピーを見つけた時は、自分の商品に活かせないか考えてみたらいいです。
たとえば、
「女の肌は、崩れない、崩せない」というコピーを、女性限定ライティングサロン「Site New Tourism」を宣伝するキャッチコピーとして使うなら、
「SNTの文章力は、崩れない。崩せない」
「おしゃれな人は、今、何着てる?」というコピーなら、
「実力派ライターは、今、どこに集まる?」
とかですね。
このように、世の中の秀逸なキャッチコピーは、視点を変え抽象度を高めれば、自分の商品にも落とし込めそうなものがたくさんあります。
なので、たくさんのコピーをスワイプファイルとしてまとめておけば、自分だけの強力なツールとなるので日頃から収集することをオススメします。
魅力情報発信ビジネス|魅力的なキャッチコピーの例と作り方【日常体験ベース】まとめ

今回は「魅力的なキャッチコピーの例と作り方【日常体験ベース】」を紹介しました。
そのほとんどは過去に先人が作ったコピーをスワイプファイルとしてストックしておき、それを参考にしながら作られているはずです。
なお、反応率の高いスワイプファイルだけを集めたものを購入することも出来ます。
ここで、あなたにお伝えしたいことは、秀逸なキャッチコピーはたしかに内容が素晴らしいですが、決して天才が作っているものではないということです。(ここ重要です)
ちゃんと売れる型があるんです。
それらを参考にしながら、いろんなコピーライターが書いているだけです。
(決してゼロからは生み出していないということ)
なので、どんな人でも全然書けますし、たとえ今は書けなくても日頃からアンテナを張って情報収集しておけば、そのうち書けるようになると思います。
ですので、多くの人の心に刺さるキャッチコピーを作りたい方は、スワイプファイルをまずは集めてみるのもいいかもしれませんね!
今回は以上です。
こちらも参考になると思いますので、もし良かったらどうぞ。

また最後までお読み下さりありがとうございました。
ケント
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